別の記事で、Blood Wolvesの公式の情報を書きましたが、それに加えて、Blood Wolvesを自分なりのウォーバンドとして展開していくための独自設定について語ります。

The Brazen Beasts[1]Daemon Engineを多用するコーンのウォーバンドのLord Discordant ザルバッグ(Zar’budg)は、ハラルド・デスウルフとスヴェン・ヴァルハッドの戦いを、彼らが斧をぶつけあう山頂より一段高い山の上から見下ろしていた。

歪みの力をはらんだ磁性嵐に覆われた頂は、ハラルドはもちろん、スヴェンたちからも探知できないことをザルバッグはよくわかっていた。彼は磁性嵐をも見通す機械化された目で二人の死闘を観察し続けた。

デスウルフの必殺の一撃が振り下ろされたとき、稲妻を演出したのはザルバッグであった。そして、ブラッドウルブスを跡形もなく-少なくとも帝国の目からは-消し去ったのも彼であった。

瀕死のヴァルハッドと、ごくわずかな生き残りのブラッドウルブスのメンバーを回収したことについて、ザルバッグは過去と未来に流される血に対しての礼であると嘯いた。

事実、デスウルフとヴァルハッドたち両者の流血と魂をささげることで、ザルバッグの乗騎たるディーモンエンジン・ヘルストーカーは、ジャガーノートの特質を備えた真鍮の獣へと変化した。

そして、ブラッドウルブスの一団を死の運命から救うことで、さらなる流血を彼は求めた。それは強大なるコーンの望みであったし、狼たちにとっても望むところであった。

ブラッドウルブスが新たなリーダーとしてザルバッグを迎え、再起のために力を蓄え始めてからしばらく後。ぽつりぽつりとブラッドウルブスに合流する集団が出始めた。

彼らのことごとくがバーザーカーであり、細かい意思疎通は難しかったが、レマン・ラスの子らであることは確実であった。

ブラッドウルブスの構成員は、コーンへの信仰に目覚めた同志たる狼たちを歓迎し、その来歴を気にする事は無かった。

一人、ザルバッグだけが、彼らが何者かについて、重大な疑念を抱え続けている。

歪みから現れる彼らは、自らを第VI兵団の一員と称しているのだ。それが古式にのっとった雅称であると、彼には確信が持てないのだった。

References

References
1 Daemon Engineを多用するコーンのウォーバンド