Blood Wolvesはケイオスのウォーバンドの一つであるが、むしろウルフロード、ハラルド・デスウルフ(Harald Deathwolf)の勲の一つとして語られることのほうが多い。

その理由はこのウォーバンドがそもそもスペースウルヴスの群狼団の一つであったことに由来する。この集団は、狼たちの恥辱であり、帝国の数ある汚点の一つなのだ。

ウルフロードの一人スヴェン・ヴァルハッド(Svane Vulfbad)は帝国の理不尽な仕組みや魂をすり減らすような官僚主義に幻滅し、彼の群狼団はケイオス信仰、特に血の神コーンへの信仰に傾倒していった。(死の狼神モルカイ信仰がこれに影響したかは定かではない)

913.M41、ローガン・グリムナーはハラルド・デスウルフと彼の群狼団に、裏切り者たちを追跡し、処刑することを命じた。

デスウルフは、堕ちし群狼団を追って惑星に降下し、磁性嵐の吹きすさぶ中で追跡を開始した。サンダーウルフにまたがるデスウルフは小規模のウルフスカウトを引き連れ、臭いだけで裏切り者のウルフロードを追った。

数週間の追跡の後、デスウルフは、ヴァルハッドたちを砂埃に覆われた山頂に追いつめた。彼らは、ディーモンの同盟軍を歪みの彼方から召喚する儀式を終えようとしていた。

ヴァルハッドは仲間の多くが死んだ後も狂ったように戦い、ハラルドのサンダーウルフにひどい傷を負わせるほどであった。だが、ハラルドの必殺の一撃が繰り出されたとき、二人を稲妻が覆った。

砂埃が収まった時、ただ、ヴァルハッドのフロストアックスのみが残されていた。そのかけらはいまもハラルドのサンダーウルフの機械化人口顎から突き出ている。

その後のヴァルハッドと彼のウォーバンドの消息については、杳として知れない。

  • Codex:Chaos Space Marines(4版)
  • Codex:Space Wolves(7版)
  • White Dwarf#387

以上がBlood Wolvesの公式の設定となります。次回はこれを基にしたオリジナルウォーバンドについて書く予定です。