ホルスヘレシー2版におけるドレッドノートについてまとめたみたいと思います。
旧版からの変化
ルール上の変化
兵種がVehicle(walker)ではなく、ユニットタイプ“Dreadnought”となりました。[1]似たような見た目のオートマタは旧版ではMonstrous Creatureだったが、2版ではユニットタイプAutomataとなった車輌ではなくなったので、フルポイント(HP)ではなく、ウーンズ(W)を持つようになっています。
また、兵団共通で利用できる、コンテンプター、リヴァイアサン、デレデオの三種のドレッドノートは、いずれもドレッドノートタロンのルールを得ました。初期配置が制限されるとはいえ、1枠で複数のドレッドノートを入れることができるのは、編成上の柔軟性が上がるため、ありがたいところです。
Unit type Dreadnought
ユニット種別のルールのため、アーミーブックではなくコアルールに載っています。
詳細はコアルールを確認していただきたいのですが、保有するすべての射撃武器で攻撃可能であるとかのかつてのウォーカーの特性に加えて、毒攻撃が効きにくいであるとか、フィアレスであるとかのドレッドノートが持っているであろうなと思われる特殊ルールがまとまっています。
種別の整理
大きな変化として、ドレッドノートの種別が整理されたことが挙げられます。特にCastra Ferrum Patternはアーミーブックに含まれず、後にPDFにてフォローされる形となりました。
Castra Ferrum型はゲームで使用するには問題ありませんが、ホルスヘレシーの戦場においては、コンテンプター等よりも比較的珍しい存在という位置づけになるようです。
他に、コンテンプター型についても、Contemptor-Cortus及びContemptor-Mortisの派生型が無くなりました。モーティス型の特徴であったHelical targeting arrayが通常コンテンプターのオプションとなっており、再現可能となっていることを考えると、統合されたとみるべきでしょう。
兵団共通ユニット
Legion Contemptor Dreadnought Talon
上述通り、派生型が統一されたこともあり、選べる武装が多彩です。そのせいもあって、共通で使えるドレッドノートの中では最も汎用的と言えるでしょう。
ローンチボックスに封入されていることもあり、おそらく戦場にも多く出てくるのではないでしょうか。
また、コンテンプタードレッドノート単品での発売が予告されました。Age of Darknessボックスには入っていない装飾と武装が入っています。
Legion Leviathan Dreadnought Talon
射撃型と近接型の二種のキットが出ることが予告され、7月末現在、世界的にはすでに近接型の販売が始まっている[2]日本では7月末現在、予約開始されていない。オーストラリアをはじめアジア地区は遅れている模様。重装型ドレッドノートです。
近接型の武装であるシージクローやシージドリルを見ればわかる通り、歩兵相手というよりは車輌や要塞を破砕するための武装が主です。
ボルタ―では傷つけようがないほどの重装備なので、対車輌装備がないとどうしようもなくなってしまう存在でもあります。
なお、近接型の腕装備のみの販売もあります。射撃型が後から出た場合に近接装備もつけられるということなのでしょうが、昨今のGamesWorkshopにしては珍しいやり方ではあります。
Legion Deredeo Dreadnought Talon
火力支援タイプのドレッドノート。射撃に割り切った武装しかないので、余計なことを考えずに運用できそうなのは良い点ですね。
重火力としてだけではなく、ターゲティングアレイやミサイルなどを用いて、対空火力運用も可能です。
ただ、7月末時点では、プラスチックキットの販売が予告されていないので、フォージワールドのレジンキットしか選択肢がない状況です。おそらく、コンテンプター、リヴァイアサン同様プラキット化されるとは思いますが、多少時間がかかりそうですね。
Legion Castra Ferrum Dreadnought Talon
Legacies of The Age of DarknessというPDFで戻ってきた箱型ドレッドノート。
防御機構はコンテンプターより弱めですが、即死はしません。また、武装についても、一部コンテンプターにあってこちらにはない武装もあるものの、ミサイルランチャーやフレームストームキャノンなどのように、こちらにしかない武装もあるので、活躍する場面はありそうです。
一番の難点は、ドレッドノート用Rites of WarであるFury of the Ancientsにおいて、トループにはなれなくなった[3]1版ではコンテンプターもしくはカストラフェルムがトループになれた。2版はコンテンプターのみ。点ですかね。
兵団特有ユニット
Osiron Pattern Contemptor Talon
サウザンドサンズ兵団のサイカ―・コンテンプタードレッドノート。
片腕は特有のフォースウェポンに固定されますが、もう一方は比較的選択肢が多く、柔軟に役割を与えられそうですね。
なによりもサイカ―であり、ポイントコストはかかるもののサイキックが使えるのは強みと言えるでしょう。
ドレッドノートタロンなので、3体まで1枠とできます。
Mhara Gal
ワードベアラー兵団のディーモン憑依コンテンプタードレッドノート。
ワープ汚染兵器を使ったり、Fearをまき散らしたりする恐るべき存在ですが、他のコンテンプターが持つ防御装置を持っていないのと混沌の堕落の影響でフォースウェポンに弱いため、即死の可能性があることには注意しないといけないでしょう。
Talonを形成しないので、1枠1体です。
Contemptor-Incaendius Class
ブラッドエンジェル兵団のジェットパック・コンテンプタードレッドノート。
背中のブースターのおかげで、ディープストライクするか、ゲーム中一回ジャンプ移動するか選べます。
武装は近接腕のみですが、フレーマー、メルタガン、アサルトキャノンのいずれかを組み込めるので、火力も侮れません。
Talonを形成しないので、1枠1体です。
ユニークユニット
Honoured Telemechrus
ウルトラマリーン兵団のキャラクターコンテンプタードレッドノート。
ユニークキャラクターなので、武装はアサルトキャノンとフィスト固定です。
Hatred (Everything)を持っているので、がんがん突撃する役割でしょうか。
Cassian Dracos Reborn
サラマンダー兵団のキャラクタードレッドノート。二度死んだ男。
かつてサラマンダー兵団を率いた人物です。彼の場合、フォージワールド製ですが、モデルもあります。
なお、サラマンダー兵団のユニークキャラクターには、ドレッドノートを強化する能力を持つ者もおり、組み合わせての運用が想定されている模様です。
Rylanor the Unyielding
エンペラーズチルドレン兵団のキャラクタードレッドノート。
大逆派に堕ちる兵団の中で、忠誠派として戦い抜いた古豪の中の古豪。当然忠誠派にしか入りません。
Telemechrusと同じく、武装はアサルトキャノンとフィスト固定ですが、エンペラーズチルドレン兵団の忠誠派キャラクターとしては外せない位置にいると思います。
Rites of War – Fury of the Ancients
最後に、兵団共通のRoW、Fury of the Ancientsについて触れておきます。
このRoWはドレッドノートをメインとする編成を可能とするものですが、1版ではHQに非ドレッドノートの指揮官を入れなければなりませんでした。[4]筆者はTactical Dreadnought Armourを着せて、全部ドレッドノートです、と主張していた。
しかし、2版ではコンテンプタードレッドノートをウォーロードとし、RoW取得を可能とするオプションが用意されていますので、完全にドレッドノートのみでのアーミー編成が可能となりました。
このRoWにより必須トループとなったコンテンプタードレッドノートタロンはLineサブタイプを得るため、目標確保も可能となるなどの効能もあり、制限も緩やか[5]ドレッドノート以外のユニットを入れにくくなるが、このRoWを選ぶ人間がそんなことを気にするだろうか?なので、非常に使い勝手のいいRoWです。
筆者は、コンテンプターの単体キットが出たら、このRoWを利用したアーミーが増えるのでは? と予想しています。
References
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