Tauros
装軌車両と装輪車両
帝国軍の軍用車両として装輪(ホイール・タイヤ履き)車両を見ることはまずない。
ジーンスティーラーカルトが武装化して用いているGoliath Truckの例を見る限り、帝国領内において、民生品として装輪車両が用いられていることに疑いはない。
また、惑星探査の任につく場合などは、装輪車両を用いることもあるらしい。 [1]IA8 p.82
だが、軍用車輌となると、我々の知りうるそのほとんどが装軌(キャタピラ)車輌である。
おそらくは、帝国の恐るべき科学技術と、部隊の戦略機動が恒星単位にもなることが、その要因であろう。
装輪車両は装軌車輌に比べてより少ないエネルギーとコストで移動できる利点があるわけだが、そもそも帝国が直面する戦場において、地上をのろのろと長距離移動するような局面は少ないのではないか。
そうであれば、装輪の利点を取るよりも、戦闘状態における装軌の安定性を取るだろう。
とはいえ、帝国軍でも装輪車両が絶無というわけではない。
その数少ない一例が、今回紹介するTaurosシリーズである。
Tauros Assault Vehicle
Tauros Assault VehicleはElysian Droop Troopsにおいては、空挺降下作戦における、軽度の攻撃及び偵察任務のために採用された。ヴァルキリーでの運搬を可能とするため、余分な装甲ははぎ取られ、軽量コンパクトにされている。(裏返せば、本来のTaurosはもう少し装甲があるということだろうか)
Taurosはどのバージョンもクルーとガンナーの二人乗りだが、ベーシックな4×4のTaurosのガンナーはヘヴィフレーマーもしくはタウロス・グレネードランチャー [2]歩兵携行のものと威力は変わらないが、射程が長く弾数も倍を操作する。
空挺部隊の通常の兵は、その性質上、重火器を携行することは難しいので、機動力の高い車両による重火器支援が受けられることは、非常に有益なものと考えられる。
もう一つの特徴として、Taurosシリーズは、一般的な燃料によるエンジンではなく、高電位のガルバニックモーターを搭載し、電気エネルギーによって駆動している。
航続可能距離が気になるところであるが、Venetorにおいてはラスキャノンを運用可能なことから、かなりの蓄電量を誇るものと思われる。
なお、そのモーターの効果により、一定距離以上を走ると高電位による障壁を生ずることが知られている。 [3]前のターンに10インチ以上動いていると5++セーブを得る。IIA p.12
Tauros Venator
Taurosの車体を延伸して6×6とし、360度の射界を持つ銃座を据え付けた車両がTauros Venatorである。
銃座にはマルチレーザー2門もしくはラスキャノン2門を搭載可能。また、車体にはハンターキラーミサイルも搭載可能である。
前述したようにTaurosシリーズは電気駆動であるため、おそらくラスキャノンのエネルギーもその駆動系から出ていると考えられる。
諸元
Taurosの全長、重量等のデータは明らかになっていない。
ガルバニックモーターの秘匿性のためか。
モデル
Tauros及びTauros Venatorについては、かつてForgeworldからレジンモデルが販売されていたが、2018年8月現在においては絶版となっている。
コメントを残す