はじめに

Warhammer Fest 2023にて、セラスタス級ナイト、ランサーのプラスチックキット発売が発表されました。同じタイミングで出たロードマップによると、2023年夏の間にはランサーのキットが発売されるようです。

これまでGames Workshopのプラスチックキットとしてはクエストリス級、ドミナス級のナイトはキット化されていましたが、セラスタス級は今回が初となります。[1] タイタニカスサイズは除くランサーを含めたセラスタス級ナイトは、これまでフォージワールドのレジン製品としてラインナップされていました。

これらのナイトは40Kでも使えますが、今回のリリースがホルスヘレシー枠であるのを見てわかる通り、ホルスヘレシーでもユニットして使うことができます[2] ドミナス級は40Kのみ

そんなホルスヘレシーにおけるナイトについて書いていこうと思います。今回は主に概要とデタッチメントについてです。

Liber Mechanicum

ナイトについて語るには、まず、Liber Mechanicum – Forces of the Omnissiah Army Book(以下、メカニカム本)の構成を見てみる必要があります。

メカニカム本は、大きく分けると、以下のように構成されています。

  • The Mechanicum Army List
  • Divisio Tactica : Titan Legions
  • Divisio Tactica : Questoris Household

メインのメカニカムアーミーと、巨神兵団、そして、ナイトハウス[3] 40K日本語版では騎士宗家と言われていますが、個人的に違和感があるのでナイトハウスと記載しますというわけですね。

次で詳しく見ていきましょう。

The Mechanicum Army List

メカニカムのアーミーリストには、メカニカムアーミーで使うことのできるナイトのデータが掲載されています。

基本的に、メカニカムアーミーでナイトを用いる場合は、Lords of War枠となりますので、メインデタッチメントで必須となるHQ、Troopを埋めた上でナイトを入れるという形になろうかと思います。この編成方法は、後述の、ナイトハウスのナイトが他のアーミーに編入される場合とさほど変わりありません。

ただし、注意点が二点あります。

  1. ナイトハウスのナイトとは微妙に能力が異なる場合がある
  2. Moiraxはメカニカムアーミーのヘヴィ枠でしか使えない

Mechanicum Knight

メカニカムのアーミーリストにあるナイトは、たとえば名称からしてMechanicum Knight Atraposとなっており、ナイトハウスのQuestoris Knight Atraposとは異なるユニットとなっています。

能力も異なり、メカニカムナイトのほうが、持っているスペシャルルールが多くなります。

これは、設定的にもメカニカムの直属である方が、より高い技術供与や整備がなされるということで、納得感があります。

ただし、モデルは同じものを使うため、ゲームでの処理については気を付ける必要があります。

また、ナイトハウス側にあるナイトがすべてメカニカム側にあるわけではありません。

Knight Moirax Talon

上述したように、当然と言えば当然ですが、ナイトハウス側のほうが、多くの種類のナイトがリストにあります。しかしながら、アーミジャー級ナイトの一種であるKnight Moiraxについては、メカニカムアーミーでしか使えません。

我が家のモイラックスWIP。二枚目はタイタニカス版との比較です。

モイラックスはメカニカムアーミーのヘヴィ枠として採用可能です。1枠で4体まで入れられるため、なかなか強力な編成が可能だと思います。

Questoris Household

ナイトハウスにおけるナイトの編成方法は二種類あります。

Lords of War Detachment

一つ目は、プライマリーデタッチメントを組んだ上で、そのオプションのLords of Warデタッチメントとして、ナイトを加えることです。

スペースマリーンの兵団でプライマリーデタッチメントを組み、そこにナイトを加えるというような編成ですね。

注意点は以下の二つです。

  1. アーミジャー級はLoW枠ではないためこの編成方法では組み込めない
  2. 25%制限[4] 編成するLords of War及びPrimarchのポイントがアーミー全体の25%を超えられないを無視できない

例えばアカスタス級のポルピュリオンは2500pts戦からしか入れられません。ナイトを中心に組みたいというのではなく、補助としてナイトを使う場合の編成方法と言えます。

Household Detachment

二つ目はナイトを中心とした編成を前提としたもので、トループを2枠入れるごとにLoW枠のナイトを1枠入れられるというものです。

アーミジャー級がトループ、クエストリス級以上のナイトがLoW枠となります。

画像でも説明しているとおり、必須のトループ枠が2、オプションで可能なのが8のため、LoW枠は1から5まで可能となります。

このデタッチメントはプライマリーデタッチメントとしても、オプションのデタッチメントしても使えます。

このデタッチメントは上記の編成枠の独自性以外に以下の特徴を持ちます。

  1. プライマリーデタッチメントの場合、25%制限を無視できる
  2. LoW枠のナイトはコストを払ってアップグレードを得ることができる

Lords of War25%制限の無視

Household Detachmentをプライマリーデタッチメントとして用いる場合、このデタッチメントのLoW枠で入るユニットは、Lords of War及びプライマークのコストがアーミー全体の25%を超えてはならないという制限は適用されません。

ホルスヘレシーがゲームである以上、ゲームがゲームとして成立するために、巨大兵器やプライマークという強力なユニットにコスト制限をかけるというのはもっともな話です。

それがこのデタッチメントの場合は制限がかからないというのですから、かなり強烈な特徴と言えましょう。

キャラクターアップグレード

Household DetachmentのLoW枠のナイトについては、搭乗者のランクによるアップグレードを取ることが可能です。

ポイントコストはかかりますが、WSやBSが上がったり、バフ能力を得たり、様々な効果があります。

また、これらのアップグレードによって、キャラクター属性を得ることができるため、ナイトをアーミーのウォーロードとすることが可能になります。

終わりに

今回はホルスヘレシーにおけるナイトアーミーの概要について書いてみました。今後Household Detachmentについての詳細、各ナイトユニットの評価や、実際に私自身が構築しているナイトアーミーについて紹介していきたいと考えています。

References

References
1 タイタニカスサイズは除く
2 ドミナス級は40Kのみ
3 40K日本語版では騎士宗家と言われていますが、個人的に違和感があるのでナイトハウスと記載します
4 編成するLords of War及びPrimarchのポイントがアーミー全体の25%を超えられない