Khrone Berzerkersは設定上は血に飢えた凶猛なる戦士であり、ゲームにおいても射撃偏重が改善されたWarhammer40K第9版においては注目のユニットです。
唯一つ問題を挙げるとすれば、モデルが20年以上更新されていないこと。傾向として、GamesWorkshopのミニチュアは、後発なほど大型化していっています。このため、近年更新されたケイオス勢のデスガードや新CSM、あるいはプライマリスが続々増えている忠誠派マリーンと比べると、サイズ的に見劣りしてしまっているのは否めません。
そこで、キットをそのまま作るのではなく、コンバージョン(またはキットバッシュ)をして自分の理想のコーン・バーザーカーを作ろうと考える人が出てきます。これは当然の流れでしょう。
そこで、今回は、そうした作例を取り上げてみたいと思います。
1.公式作例
まずは、公式のキットバッシュ作例。これは、新CSMが出た際に、Warhammer Community上で、各兵団、または叛逆戦団を再現してみたものの一つです。
I used Skullcrusher helmets for the distinctive headdress of the World Eaters – extra details, such as the skulls on chains, skulls on spikes and symbols of Khorne come from the Skullcrushers kit, as does the Champion’s axe. The icon of wrath is from the Skullreapers kit.
Kit Bash: Chaos Space Marines -Warhammer Community
上記引用で分かる通り、スカルクラッシャーのヘルメットと装飾、スカルリーパーの旗を用いています。大きな切り貼りをせずにビッツを流用するだけで出来るため、作業面では手軽と言えます。ほぼヘルメットのためだけにスカルクラッシャーのキットを用意する財力があれば。[1]2021年4月現在、スカルクラッシャーは6体入りで14,100円である
2.Blood Warriors系
新CSMが出る前からキットバッシュに使われてきたのが、AoSのブラッドウォリアーズです。バックパックをつけるだけでも塗装をしっかりすれば、十分バーザーカーで通用するだけの造形をしています。
例えば、バックパックとチェインソードを追加したのが以下の作例です。
見ての通り、間違いなくコーンの戦士です。サイズ的にも本家コーン・バーザーカーよりは大柄なので、許容範囲かと思います。
ただ、ブーツがいまひとつと思う人もいたらしく、膝から下を切断して、Mk.IIIアーマーの同部分を移植した作例もあります。
ショルダーパッドも40Kなので、よりらしさが出てるように思います。塗装していなくとも違和感がないのは素晴らしいです。
また、サイズを重要視し、ブラッドウォリアーの上半身に、プライマリス・インターセッサーの下半身をつなげた作例もあります。
コメント欄でキットバッシュした御本人も触れていますが、プライマリス部分は装飾がなく「ツルツル」なため、装飾を足す必要が生じる点を除けば、完成度は高いのではないでしょうか。
ケイオスの場合、少々アーマーの形式がおかしくても、はぎ取って使ってるのだろうとこじつけられるのがいい点ですね。
3.Forgeworld bits
フォージワールドには十数年前から、World Eaters Conversion Setというレジン製品があります。また、こちらはもう少し新しいですが、Horus Heresy[2]いわゆる30KのWorld Eaters用のBitsも販売されています。
これらを使った作例もあるはずですが、最近の(つまり大きめの)作例は見つかりませんでした。実際に自分で作ってみると、コンバージョンセットの胴体は一回り小さめなので、新CSMやプライマリスと合わせるのは大変です。そこまでするのなら、Blood Warriors等を使う方がいいのかな、という気がします。
ただし、ヘルメットとショルダーパッドは使えます。
新CSMに兵団ヘッドをつけるだけでもかなり雰囲気が出ます。歴戦の兵といったところ。
こちらは、コンバージョンセットの頭とショルダーパッド。ヘルメットはちょっと小さめなのですが、それがかえって頭身を上げている感じがあります。
色々と書いてきましたが、いずれは本家のバーザーカーにも更新が来るものと思います。ユニットなので、ユニークキャラクターであるべ=ラコールのような極端な巨大化はないでしょうが[3]翼もないし、設定にふさわしい雄々しさと、コーンの意匠はたっぷり入ってくることでしょう。それを待つというのも、一つの選択です。
しかし、キットバッシュで試行錯誤しながら更新を待ち望むのも、また別の楽しみ方だったりするのです。
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